2011/06/28
ベネズエラ修行編21-登山その2地獄編-
当時はまったく意識していなかったのですが、
カラカスは標高が850m~1000mあります。
そこからガーッと車で登り、さらに登山をするとなると、
かなりの標高になります。
赤道近辺なので日差しは真夏並みですが、
乾燥していて標高が高いので直接的な暑さはあまり感じません。
ただでさえ慣れない気候なのに、
僕は数日前に極度の下痢で寝込んだばかりです。
たいしたことないと言っていた山はごらんの通りの急勾配です。
↑この勾配が延々と続く。
そして僕はサンダルでした。
しかも、途中でサンダルの鼻緒部分が切れてしまい、
パカパカになってしまいました。
見事にパカパカになったサンダルを見て
マリアはゲラゲラ笑っています。
挙句の果てに、「あなたは準備をするべきだった」とか
他人事のように言う始末です。
もちろん、お店なんかありませんし、
ビニールのゴミを拾って応急処置をして登山を続けますが、
片足を慎重に持ち上げながらゆっくり進むので、
遅れがちで、体力もものすごい奪われます。
ためしに裸足で歩いてみても、痛いだけです。
一人一人持っていたボトルウォーターも
速攻でなくなりましたし、強い日差し、薄い空気、
妙な肌寒さ、足の痛み、マリアの笑い声が、
心と体に突き刺さります。
しんどい、痛いを通り越して、泣きそうになりながら、
なんとか地獄の登山から生還したのでした。
↑雲が遥か下に…
疲れも吹き飛…ばない。
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