ベネズエラ修行編10-真夜中のパーティー-

4日目、まだまだ回復できていない僕は

マリアの家でおとなしく休んでいました。


しかし、何事もなく一日を終えるなんて、

17歳のマリアにとって耐えられないことです。


夜には絶対にパーティーに行くぞ、と念を押され、

さすがにそれを断るわけにはいきません。



マリア、マリアの兄貴と彼女、そして僕らの計5人で

兄貴の車に乗り、

僕らは真夜中のパーティーに行くことになりました。


アメ車にノリノリのベネズエラ音楽をガンガンかけて

(カーステはカセット)パーティーに向かいます。


ついたところは小高い場所のちょっと広い

駐車場のようなところです。


似たような若者が周りにたくさんいて、夜景が見えます。


「さあ、パーティーだ!」的なことを言いながら、

酒が配られ、みんな飲み始めてしまいました。


マリアは17歳、兄貴は車、

カーステの音楽をガンガンかけて

陽気なスパニッシュたちは

すでに踊り始めています。


やっとマリアの言う「パーティ」を理解したころにはもう遅く、

10代の若者たちは熱いリビドーをダンスで発散させています。


じっとしていると「何で踊らないんだ!」と怒られるので、

軽くリズムを取る感じでチビチビとビールを飲んでいると、

マリアが「も~超楽しい!」的なことを言ってきます。


のどが渇いても飲み物はビールだけ、

マリアの兄貴も僕らを楽しませようと超ノリノリです。


きっと僕も10代だったら、もう楽しくて仕方なかったと思います。


でも、病み上がりの28歳(当時)としては

かなりの逆境と言える長い長い夜でした……。



スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

プロフィール

laqmaster

Author:laqmaster
LaQの本を作っていますLaQマスターこと浅川直樹の告知用ブログです。アメブロから移動しました。表示など調整中。

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR