2012/08/29
「小星型十二面体」と「大十二面体」
おそらくLaQの本を読んだ読者から、
「LaQで「小星型十二面体」と「大十二面体」を作ることができるか?」
という質問がありました。
↓「小星型十二面体」(※画像はwikiより引用)
↓「大十二面体」(※画像はwikiより引用)
「小星型十二面体」は、36度、72度、72度の二等辺三角形が
60枚で作られている立体です。
LaQの三角形は正三角形(60度、60度、60度)が基本の形になるので、
そのままでは作れません。
むりやり作るなら、『LaQ大百科』29ページにある、
「ひし形三十面体」の形になります。
もし「小星型十二面体」をなるべく正確に再現したいなら、
辺だけを作るといいかもしれません。
辺だけをゆがみが吸収されるように大きめに作ると、
かなり本来の姿に近くなるのではないでしょうか。
(たとえば、『LaQ大百科』29ページにある、
「斜方切頂二十・十二面体」(左側、緑と水色の立体)に
トゲをつけてみる。頂点は五角柱)
「大十二面体」は36度、36度、108度の二等辺三角形が
60枚で作られている立体です。
これも同じ理由でそのままでは作れません。
さらに、この立体の場合、それぞれの頂点から辺が10本ずつ出ているので、
辺だけを再現するのもとても難しいと思います。
とりあえず僕も、作りかたを思いつけません。
こういう高度な質問が出るのは、
LaQの本をたくさん読んで、
立体の世界に興味を持ってくれたからだと思います。
作者としては、とてもうれしいです。
どうもありがとうございます。
僕がLaQの本を最初に作ってから、もう10年以上経っていますが、
いまだに、新しい組み方を発見することがあります。
LaQは、とても可能性があるブロックだと思うので、
ひょっとしたら「小星型十二面体」も「大十二面体」も
きれいに組む方法があるかもしれません。
もし、この記事をごらんになって、
いい方法を思いついたかたがいましたら、
ぜひ教えてください。
よろしくお願いします。